ローソンは28日、音楽ソフト販売のHMVジャパン(東京・六本木)
の全株式を取得、買収。
セブン&アイ・ホールディングスはタワーレコードに資本参加、
エンターテインメント分野を強化する。
この記事を読んでいるうちに、
店に飾ってある、ワンちゃん↑↑(当時ビクターのテレビを買うと付いてきた)の
名前はニッパー君(下画像↓↓)と言うのを知り・・・
この原画は、1889年にイギリスの画家フランシス・バラウドによって画かれたそうで、フランシスの兄
マーク・H・バラウドは「ニッパー」と呼ぶ非常に賢いフォックス・テリアをかわいがっていたが、
彼が世を去ったため、彼の息子とともに弟の画家のフランシスがニッパーをひきとり育てました。
たまたま家にあった蓄音器で、かつて吹き込まれていた兄の声を聞かせたところ、ニッパーは
ラッパの前でけげんそうに耳を傾けて、なつかしい主人の声に聞き入っているようでした。
そのニッパーの姿に心を打たれたフランシスは早速筆をとって一枚の絵を描き上げました。
その時の蓄音器は録音・再生ができるシリンダー式でしたが、その後円盤式に画き変えられました。
そして、「His Master’s Voice」とタイトルをつけたのです。
亡き主人の声を懐かしそうに聞いているニッパーの可憐な姿は、円盤式蓄音器の発明者ベルリナーを感動させ
彼はこの名画をそのまま商標として1900年に登録しました。
それ以来この由緒あるマークはビクター商品に美しく記され、最高の技術と品質の象徴としてみなさまから
深く信頼され、愛されています。
蓄音機から聞こえてくるご主人さまの声(His Master’s Voice)に耳を傾けるニッパー君を描いたイラストは、英グラモフォンのトレードマークとして有名になり、HMVというのは、ほとんど英グラモフォンという会社の代名詞にまでなっていました。
渋谷センター街にあるピンクのCD屋さんの屋号が”His Master’s Voice”に由来しているなんてことは、バリバリの業界人でも知らないかもしれません。
ショップとしてのHMVは、英グラモフォンが自社製品を販売するために1921年にロンドンでオープンしたものが最初です。初代店長は作曲家のエドワード・エルガーという、由緒正しいもの。本国では上のようにちゃんとニッパーのマークがついてます。
最初にこのニッパー君の絵を採用したのはイギリスのグラモフォン社で、HMVはその子会社としてできた店ですからその流れでHMVという名前も含めてこのトレードマークを使っています。
ところがこのトレードマークを、レコード型蓄音機の発明者エミール・ベルリーナが自分の製品のマークとして使ったためその製品を扱うアメリカのビクター社とかぶってしまったわけです。
さらにアメリカビクター社の子会社である日本ビクター社も同じくこのトレードマークを使うことに。
ただ、日本においては日本ビクターが先に商標登録をしたためにHMVは日本ではこのマークは使えないのです。
つまりは
ニッパーの絵柄は北米ではRCA、日本ではビクター、英国ではHMVが使用の権利を持つという経過です。
全てはお客様の愛犬「海君(ボストンテリア)」から始まり、当店のインテリアと化していたわんちゃんニッパー君の歴史と株売却劇がリンクしている事に驚いたわけなのです。
●Gally / ガレイ – ZOZONAVI
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